【コラム】HBAサマーセール2024レポート(後編2)

こんにちは、代表の会田です。サマーセールのセリ実録レポートの続きです。
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2日目

前日はセリが終わった後富川で飲んだのですが、サマーセールが6日間化された事でセリの終了時刻が2時間ほど早まったので、

飲みの解散の時刻も早くなって、翌日に疲れを持ち越す事なく、しっかり休む事が出来ました。

この日も朝イチからセリ場に行きましたが、結構天気が悪く、ちょうど一斉展示の時間にそこそこの雨が降って来てしまいました。

一巡目は頑張って見ましたが、セリ本がビショビショになるくらいの雨で馬を見る気が失せて来て

雨が止んだ後、気になる馬を馬房から出して見ればいいやと思いその後の展示は先生にお任せしてパスして場内で事務作業をしていました。

経験上、こういうコンディションの悪い日は安くなるのですが、何頭か競ってみたものの意外と安くならずに一頭も落とせず終了。

むしろ昨日の方が安かったのではないでしょうか。

この日は親交の深い豊洋牧場の山崎さんの紹介で先生が以前行って美味しかったという静内の焼き鳥屋さんで

大井の鈴木先生らも交えてご飯を食べたのですが、

その山崎さん一派が現れ、店内にいる人たちほぼ知り合いみたいな状態になりました。セリあるあるですね。

3日目

この日は天気は回復し、気を取り直して朝イチの一巡目から最後まで一生懸命馬を見ました。

朝、展示を見ているときに、442番のプラチナムーン(父ベストウォーリア)と

476のホウヨウジーナス(父スクリーンヒーロー)のところに昨日飲み屋で一緒になった豊洋牧場の山崎さんがいて

「お代400万にしているけど、会田さんならなんぼでも取るから買ってよ!」と。

一応失礼のないように「なんぼでも取るって言っても限度ってものがあるでしょ?」って聞いたら

「150とかでも全然いいから!」って。

どちらも馬格がある牡馬で悪くない馬だったので、200万円ぐらいで落ちれば既走馬オーナーズのみ楽しんでいる

普段とは違う層の馬主様方にも買ってもらえて、当クラブのマネジメントを体験して頂けるかな思い、まずはプラチナムーンに参戦。

本当に150万円で取ってくれて、さすがにその値段じゃ落とせなかったのですが、190万で無事落札する事が出来ました。やった!!

馬格のあるベストウォーリア産駒の牡馬でこの価格は相当お買い得ではないでしょうか。

そして、476のホウヨウジーナスも150万円から取ってもらおうとしたのですが

他に競る人がいて300万円から取られてしまい、結局800万円まで競りあがってしまいました。同じような奇跡は二度と起きないなと。笑

豊洋さんは以前にプリヴィレッジでジュニアグランプリ-2着、準重賞のはまなす賞優勝、お譲り頂いたホウヨウクリスタルで2勝、

預託繁殖もお願いした事のあるご縁のある牧場なので、

良い馬を思いがけずお付き合いで安く買う事が出来たのはよかったです。

田中淳司先生と写っていますが、この馬は預託枠の関係で川島洋人厩舎にお願いする事になりました。


次は561番、モーニン産駒の牝馬クロカンブッシュの2023。

モーニン産駒は仕上がりが早く、短距離が向くという事で道営の牝馬戦線にピッタリ。今年もリオンダリーナがデビューから3連勝でリリーCを制しています。
サマーセールには実に34頭ものモーニン産駒が出品されていた中で、師は本馬を首を使ってしっかり歩く姿と利口そうな立ち振る舞いとを気に入ったと。母19歳時産駒というのがやや気になる点ではあるものの、当クラブでは母24歳時ステイクラッシーが活躍しており、馬が良ければ関係ないでしょう。

予算は400万円で、410万円まで競りあがった時点で「まだこの後もいるしもうやめときましょう」と先生に言われたのですが

本当は20万円単位でせり上げないといけないところ、敢えて10で上げているって事は次で落ちるだろうと思いもう一回だけ手を挙げると、思惑通り落札出来ました。やった!!

得意の門別の牝馬重賞戦線から、グランダムシリーズ等で活躍してくれるような馬になってくれる事を期待します。


この後はクロカンブッシュの次の番号のトビーズコーナー産駒、グローリアスセランの2023を狙ってたのですが

もうここまででサンマルリトリートを除いて既に4頭決まっていて、更に預託繁殖の仔もいるので既に1歳馬が計5頭。

昨年の仕入れはサマーで3頭だったので、後3日間もあるのにさすがに飛ばしすぎだな~と。

これから秋セリもあるし、中距離系の牡馬はやめて短いところ行けるやつを仕入れましょうという話になり、見送ったところ、

300万円で主取りになりました。その後本馬の再上場が申し込まれていて、

200万とかならやめておこうと思ったんですが、何とまさかの100万円から始まって。

欲しそうな顔をしてたら先生が「そんなに欲しいなら行ったらどうですか」と。

それでハンマーが落ちる寸前に応札し、買ってしまいました 笑 

田中淳司先生はここに至るまで中距離タイプの牡馬の入厩が既に3頭(ビーチキャンドル・ウエスタンビアンコ・サンマルリトリート)決まっていた事から、この馬は川島洋人先生にお願いする事になりました。

この日は馬主仲間の馬が出走するので門別競馬場に行きフルールC観戦して、終わった後一昨年無くなった道営の林和弘先生の兄弟が経営している「焼肉ハウス リン」へ。たぶん競馬開催後の遅い時間は営業時間外なのですが僕たちの為に店を開けてくれて有難かったです。

4日目

ここまで、既に予定頭数以上の購買を行っているので、この日以降は「チャンスがあれば購買」というスタンスで、

あまり積極的にセリには参加しませんでした。

この日は、セリの合間に「いずみそば」でそばを食べていたら、

出口のところでベラジオの林田オーナーと思わしき人から声を掛けられ

「あっ会田さん!明日の夜空いてますか?」と。

多分面識無かったと思ったのですが、あれっどこかで話した事あったかな?・・・と

「いつも淳司先生と食事行ってるんですよね~」という話をすると

「実は明日田中淳司先生を食事に誘おうと思っているんですよ」と。

先生が行くっていうなら僕も行きますよ!と約束を取り付けました。

夏季限定の「豚しゃぶそば」

この日は先生が重賞あるので(そのベラジオさんのベラジオゼロ等がブリーダーズGJCに出走)、

「ティーズダンク」の立山さんに食事に誘って頂き、むかわの叶寿司で食事。

5日目

この日も馬は買いませんでしたが、前日お声掛け頂いた「ベラジオ飲み」に参戦。

林田さん、森川さん等いつもYouTubeで見ている面々と、大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。

何より中央のGIを勝っているようなオーナーに僕の事を知っていてもらえたのが嬉しいですね。

6日目

サマーセールが6日間となり、意外とこの土曜日の最終日が穴場となるのではないかと思って、

月~金に会場で見なかった顔が来ていたりしていたような気がするのですが

この日はグランド牧場さんの上場馬が多い事もあり相場が押せ押せになっていて、

買えなかった人達が他の馬にも手を出したりしているのか、全体的に高く

気になった馬が何頭かいなくもなかったのですが、無理して買わず見送って終了。

結果的に平均価格700万を下回ったのは初日と3日目だけだったので、

良いタイミングで馬を買えたなと自負しています。

最初に書いたように、セレクションの上場頭数が増えた事によりサマーの馬の質が下がっていて

仮に5日目・6日目から来ていたとしたら高くて買えなくて妥協して欲しくもない馬を検討していた可能性もあるので

6日間朝から晩まで粘って安く買う事が出来て良かったですね。

帰りに「静内温泉」に寄ってから東京に帰りました。


と言うわけで大変長くなりましたが、これにてサマーセールレポート終了です。
少しでも皆様の出資の検討の参考になれば幸いです。
ここまでお読み頂いてありがとうございました!!

早いもので来週からセプテンバーセール。皆様にご満足頂けるような馬選びを頑張って来たいと思っています。