JRAブリーズアップセール2024レポート(後編)
募集時恒例のコラム、前編の続きです。
スノーボードロマンの22を落札!!
さて、まず前日の公開調教で目に留まったのが上場番号8番の「スノーボードロマンの22」。本馬は元々、過去3年以内に馬主になられた方限定の「新規馬主限定セッション」へ上場予定でしたが、4/12の内視鏡検査で喉頭片麻痺のグレード3aが見つかったため、新規限定から除外となっていました。喉頭片麻痺はグレード1から4まであって、一般的にはグレード3から競走能力に影響を及ぼすと言われていますが、運動時には一切異常呼吸音を聴取する事はなく、公開調教でも時計を落とす事なく13.2-12.5のタイムで力強い動きを披露。
公開調教が終わった後、厩舎に話を聞きに行くと、3/1に内視鏡検査した時にはグレード1(正常な状態)で、この時の定期健診で披裂軟骨炎が見つかっており、恐らくその影響でヒダが動きにくくなって3aと判定されたものではないかとの事でした。実際、運動時の内視鏡検査や、この日ハロン13秒を切る時計で走っていた時も異常は無かったとの事だったので、通常のグレード3aと違って炎症がおさまれば元に戻るのではと推測。
それよりも長所の方に目が行って、日高の展示会で見た時から中山競馬場で再会した僅か2週間程度の間でも馬がグン良くなっていました。2月に撮影されたカタログの写真と、4/25に撮影した写真を募集馬ページのスライドで見比べて頂ければ分かるのですが、馬体の良さが顕著で、短期間で馬が別馬のように変貌しています。こういう僅かの間に成長する馬が走って来そうというのは一緒に回った鈴木調教師とも共通の見解で、特に皮膚感が気に入って、代謝が良く良い心肺機能を持ち合わせていそうだなと。さすがJRA育成馬というだけあって躾もしっかり出来ていて、歩かせてみても自らグイグイと歩きますし、写真撮影をする時もピタッとポーズを決めてくれて。このくらいのデキの馬は中々買えないので、逆にノドで敬遠されて安くなればいいな~と、もうこの馬以外にいないというぐらいの気持ちで、翌日のセリに臨む事にしました。
さて、セリ当日ですが、この日は午前中に一斉展示が行われ、午後からセリがスタート。
本馬は上場番号8番だったのですが、8番の前に同じアニマルキングダム産駒が2頭いたので、どのくらいの値段になるか注視していたのですが、
1番の馬が意外に安く、牡馬で418万円での落札。
父アニマルキングダムは高知3歳最有力馬のプリフロオールイン等を輩出しているものの、JRAでは目立った成績を挙げておらず、中央馬主には人気が無いのかな?と推測。
なら牝馬の本馬は安く買えるのでは?と期待を抱かせたのですが、3番の馬は715万とソコソコの値段に。やっぱ馬のデキによるのでしょう。
セリで事前に「この馬しかいない!」と思ってリストアップしていた馬を、思い通りに買えたのは初めてかもしれません。このデキの馬がこの値段で買える事はそうそう無いですし、大満足です。
大井は代表馬主が馬主会に入っていれば5/31まで1日3千円の早期入厩馬補助金が支給されるため、開催後に馬房の都合をつけて頂いて、茨城県のホースサポート櫻でワンクッション置いて早速5/3に大井・鈴木厩舎に入厩しました。
また3歳3月までに能力試験に合格すれば110万円の育成馬補助金が支給されますので、このまま順調に合格すれば共有の皆様にも一口当たり5.5万円キャッシュバックされますので更にお得。
是非宜しくご検討頂ければと思います。
ロマンスリップの22も落札!!
さて鈴木先生は大井開催中のため、スノーボードロマンの22を落札した後帰ってしまったので、この後は一人で場内立ち回る事になります。
今回の予算は、1千万程度を確保していたのですが、8番と早い上場番号の馬を予算のおおよそ半額で落札してしまったので、安く買えそうな馬がいたらワンチャンないかなとその後のセリの動向を注視していました。
そんな中で、42番のベストウォーリア産駒・ロマンスリップの22が700万円で主取りに。この馬は公開調教で目に留まった馬で、馬体もどこも悪いところがなく、候補馬の一頭でした。
なんで主取りになったのかなと考えると、これもアニマルキングダムと同じで、ダート短距離向けの種牡馬であるベストウォーリア産駒が台付価格との対比でJRAの馬主に刺さらなかったのではないかという事が推測されます。また、セールに出すための調教で馬体が少し細化してしまっているのも嫌われたかもしれません。
台付価格700万だと予算オーバーだけど、500万円ぐらいならワンチャンないかなと思い、再上場を待ってたら(ブリーズアップセールは再上場の申し込みをしなくても最後に全部再上場されます)何と350万円からのスタートでした。さすがに350万だと活発に競りあがって、最後440万円で落としたと思った瞬間またオンラインの方に競られるも、すぐに切り返して予算ギリギリ480万円(税抜)で落札。やった!!
税込みで言うと528万円。本馬は元々サマーセールで715万でJRAが落札した馬ですので、約8か月の育成費経費を安く見積もって250万円としたら、「JRA銀行」から437万円余りを引き出した事になります。かなりお買い得だったのではないでしょうか。
本馬は川崎・山崎裕也調教師の元でデビューさせる事に。前述の通り、馬体が少し細化してしまっている印象があるので、一旦千葉県のノースショアリハビリランチに放牧に出して馬体の成長を促し、6月頃に一度山崎裕也調教師に見てもらって、入厩させるか、もう少し身体を作っていくかどうかの判断していきたいと思います。川崎の新馬戦は5頭立てなどの少頭数になりやすい割には額面の賞金が420万円もあり、更に地方競馬全国協会から優良2歳馬導入促進事業のボーナスが80万円出ますので、新馬戦の賞金は大井競馬とも遜色ありません。
新馬戦を勝たせる事に定評のある調教師の元で、まずはメイチの仕上げで新馬勝ちを狙っていきたい方針です。
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コラムは以上となりますが、ご検討の参考になりましたでしょうか。募集開始は、明日5/7の正午を予定しています。
時間になりましたら、申し込みフォームより今回の募集馬を選択出来るようになります。
両馬とも皆様に楽しんで頂けるよう自信を持って選んだ馬達です。
共有へのご参加、お待ちしておりますので宜しくお願いいたします!!