【コラム】HBAサマーセール2021レポート(後編)

こんにちは、代表の会田です。

さて当オーナーズクラブでは、先週行われたHBAサマーセールにフル参戦して、募集馬候補を落札して来ました。

今回は参戦レポートの後編となります。どういういきさつで募集馬の落札に至ったか、検討の参考になれば幸いです。

前編はこちらをご覧ください。

-2日目-

2日目は午前8時の朝一から参戦。田中淳司先生と回っていると、1頭先生が絶賛するエスポワールシチー産駒の牝馬がいました。422番のラヤーリドバイの2020ですが、この日上場されているエスポ産駒の中では、抜けて良いとの評価でした。(実は牡馬でも良い馬いたのですが、その馬はレポジトリがNGだった)

その後何回か下見を重ねたのですが、観察していると地方競馬で名だたる馬主や調教師が人達が見に来ていて「やっぱり良い馬だ」と確信。それと同時に「これはライバルが多そうだな」という不安もありました。

お代は400万だったのですが、いくらぐらいまで行くかと先生に尋ねると「この出来なら600とか、700で買えればラッキーじゃないか」と言うので、「じゃあいきなり600万と言って相手を怯ませましょうか」ということで、いきなり600万から参戦。

するとやはり作戦が成功したのか、2回競り上げられただけで660万円で落札出来ました。

終わってみればサマーセールのエスポワール牝馬の中で2番目の高額落札馬となりましたが、一番欲しかった確かな素材の馬を予算内で落札出来て大満足。

既に身体も出来上がっているため仕上がりも早そうで、早期からの活躍を期待出来ると思います。

-3日目-

このサマーセールは、これまでずっと雨時々曇だったのですが、この日は朝から雨で、比較展示の時間は雨具必須なぐらい降っていました。その中で馬を見る気になれなかったので、ホテルでゆっくり朝食を取り、少し遅めに出発して、上場番号早い順からダート種牡馬の産駒を個別に出して回っていました。

そして、その中で気になったのがテーオーディオネの2020。父スマートファルコンの牡馬で、半姉のテーオーブルベリーは田中淳司厩舎でデビューし、フレッシュチャレンジを大差勝ち。その後笠松の交流重賞ラブミーチャン記念を制しグランダムジャパン2歳シリーズを優勝。移籍後ものじぎく賞を制し、浦和桜花賞2着など大活躍を見せています。

本馬は馬体を見ると胴があって距離が持ちそうな感じで、馬体重は447kgですが、腰高で4月生まれですので恐らくレースでは470~480kgぐらいにはなるでしょう。南関も東京ダービーを勝つような馬は最近は中サイズのスピード馬が多いので、南関クラシック戦線を目指すのにちょうど良さそうな感じがしました。

スマートファルコン産駒は上場頭数も少なく、このセリに出品されていたのは牡牝で4頭。この馬もどうせ1千万ぐらい行くだろと思っていて落とせると思っていなかったのですが、この日は僕のようにスロースタートの馬主さんが多かったのか、セリも午前中はちょっと活気が落ちていてセリを静観していると500万円ぐらいで停滞。

これは行くしかない!途中からセリに参加し、640万円で落札。

生産者の方も、「昨日ならもっと高く売れたと思うんだけどねえ~」と残念がっていましたが、この日も午後になると活気が戻って、次々と馬が高く売れていきました。最終日に出品されていたもう1頭のスマートファルコン牡馬は、1500万を超えていきましたから、良い買い物が出来たかなと思います。


と言う訳で、打倒中央を目指す逸材を3頭落札出来ました。基本的には今年の募集はこの3頭に加え、新たな試みとして預託繁殖の仔を1頭加え、計4頭を募集したいと思います。

詳細については、明日また当コラムにて発表いたします。