「JRA特指改革」を解説します

こんにちは、代表の会田です。

昨日、来年度のJRA競馬番組等が発表され、JRA特別指定競走の出走条件が4歳まで延長される事になりました。

私がかねてから提言し続けていた4歳以上の地方馬が出られるレースが少ない事を、ハッピーグリンを通じて訴え続けて来た甲斐がありました✨

そもそも私の馬がどうこうではなく、PartI国を名乗っているのに海外の馬に全重賞を開放していても、同じ国内にいる馬が出られないというのはおかしな事なんですけどね。

それだけではなく、今回の改革では、JRA認定競走を勝たなくても収得賞金が2歳馬で150万超、3歳馬で300万超、4歳馬で500万超であれば中央(特指)に挑戦出来るようになるようで、特指のルールそのものが大幅に変わる事になるようです。

JRAはなぜ突然、条件緩和に舵を切る事になったのか。それは、まず2歳・3歳戦において新馬・未勝利クラスで除外が相次いでいるのに対し、上級条件が頭数不足になっているいびつな構造を地方馬に参戦を促して補っていこうという考えがあると思います。

またボーダレス化する事により、能力の足りない馬・仕上がりの遅い馬は経費の割安な地方でデビューさせて、この賞金条件を稼いで中央を試して通用しそうな馬のみ中央に移籍させようという馬主さんも増えるでしょうから、中央入厩馬の質の確保にも繋がっていきます。

JRAは1馬主の入厩制限(90頭まで)があるので、あまり往来を自由にしちゃうと、大手の馬主さんが地方競馬を中央の2軍のように使う人がいるんじゃないの?と思うかもしれませんが、それは逆に言えば今まで中央しかやらなかった馬主が地方にも入れてくれるようになるわけで、入厩馬の質が上がって地方競馬にとっては良い事なのではないでしょうか。

現行のルールがそのまま適用されるなら、(特指)は一度中央抹消した馬を地方から使う事は出来ないので出し入れ自由になる訳ではありませんし、
(つまりサラブレッドオークションで買った中央抹消馬なども特指を使えません)

むしろ賞金要件のクリアしやすい南関東あたりのダートでくすぶっている馬に芝を試す機会を与えたりとか、地方競馬にとっては前向きな改革だと思います。

この改革により各地方競馬の騎手が中央に参戦する機会も増えるようになり、騎手のレベルアップ等地方競馬全体のモチベーションに繋がるでしょう。

ただ、認定がなくても(特指)に出走出来るようになると「JRA認定競走」の存在意義が無くなってしまうため、もしかしたらJRAが各地方競馬場の認定競走に出している補助金をやめてしまう可能性はあります。そうなってくると、主催者にとっては痛手ですが、今地方競馬場も活況ですし賞金は自分達で賄ってねという事なのでしょう。

まあ、とにかく打倒中央を目指す当オーナーズクラブにとっては風が吹いてきたともいえるべき改革。一緒に打倒中央を目指して頂ける馬主様いらっしゃいましたら、是非ご出資お待ちしておりますので宜しくお願いします。

※なお、以前に地方所属馬で中央に挑戦する方法というコラムも書いておりますので、宜しければこちらもご覧ください。