【コラム】HBAサマーセール2026レポート(中編)

こんにちは、代表の会田です。大変お待たせしました。

中編では今年のサマーセール6日間の実録レポートをお届けしたいと思います。(前編はこちら)

前日

自分はサマーセールに参加する際は、朝8時からの一斉展示を見て必ず全頭チェックするので、セール時は基本的には前日入りします。


という訳でこの日は8/16朝のフライトで新千歳空港に到着。レンタカーを借りてまずは札幌競馬場へ行き、恒例行事となっている札幌記念(GII)を観戦して来ました。

札幌記念の日は場内の飲食店がどこも激混みになるのですが、馬主席には有料のビュッフェがあるのが有難いですね。

Xにポストした画像を見て頂ければお分かりの通りこんなに快晴で最高気温28℃、ドーヴィルに負けないリゾート競馬場だと思ってます。


馬主席には明日以降も会うであろう馬主さんや牧場関係者が一同に会していてお祭りムード。

セリの時は忙しいのでここで関係者とゆっくり談笑したり、束の間の楽しい時間を過ごす事が出来ました。

1日目

初日は朝8時に会場入り。いつも門別競馬場近辺に宿泊しているのですが、今年から新冠のインターチェンジがオープンしたので、セリ会場まで50分掛かっていたのが40分で行けるようになりだいぶ楽になりました。

この日は一斉展示を見て何頭かセリに参加したものの、予算を大きく超えてまで行きたいというような馬には出会えませんでした。

セリ場を見渡しても人が多いな~という感じはなく、顔見知りの大物の馬主さんもまだ出そろっていないような感じ。

そんな印象の通り、終わってみればセール結果も最終日に次ぐ2番目に低い平均価格になりました。

サマーセールの大きな変更点

さて、今年のサマーセールから大きな変更点があって、販売希望価格からの競り上げが必須になりました。

以前までお代というのはあって無いようなもので、例えばお代が500万の馬に、上場時に400万円と声を掛けても、販売者が了承すればその値段からの競り上げが可能でした。


しかし今年のサマーセールからは下からは取ってもらえず、一律販売希望価格からのスタートになりました。


但し、再上場での価格交渉はOKなので、再上場が増えるのではと思いましたが、強い市場だったので昨年までと比べて再上場が増えた感じもなく、

むしろ競り上げ開始前の購買者と販売者の価格交渉のやり取りが省略されたので、だいぶ時短になったと感じました。

2日目

イチロー現る!!

この日は一斉展示が終わってセリが始まると、場内に「イチローが来ている」という噂が駆け巡りました。
イチローは武豊騎手と親交が深く、JRA公式YouTubeのイチローmeets KEIBAと題した動画で福永祐一厩舎を訪問したり
昨年のジャパンカップではプレゼンターを務めたり、ちょくちょく出てきているのですが
今回もテレビ番組の企画?か何かで福永調教師と一緒に行動していました。

実は自分、神戸智辯vs高校野球女子選抜の試合を2度も見に行っているくらいのイチローファンなのですが、
この日はドジャースの帽子と大谷Tシャツを着ていたのでマリナーズにしておけば良かったと激しく後悔。
撮影禁止のプラカードを持った人が常について回っている等万全の警備体制だったのでお近ずきにはなれませんでしたが
同じ場所にいて同じ空気を吸っていたというだけでも嬉しいですね。

場内にいる時も観察していましたが結局馬を買っているようには思えませんでしたし、
あれは何の企画だったのか未だに分からないですけど、どういう形で映像化されるのか注目です。

アポロジャスミンの2025

さて、2日目も朝の一斉展示から全頭見て回ったのですが、この日は割といい馬がいるなという印象。
うちのクラブはいつも高額牝馬が売れ残る傾向にあり、だいたい牝馬の仕入れ価格は500万以内でと見ているのですが、

軍師・田中淳司師からは「この馬はもう少し頑張ってでも買った方がいい」との高評価。
しかし、種付料150万のフォーウィールドライブ産駒の牝馬で500万のリザーブ価格が高いと思われたのか、誰も手を上げませんでした。
500万でも買おうと思っていたのですが、もっと安く買えるのではとすかさず交渉に。
350万円でどうですか?と言いに行くとそれは難しいみたいで、
では400万ではどう?と言うとそれもダメと。
じゃあ結構です・・・と見送って帰ろうとすると、追いかけて来てくれて
やっぱ400万円でいいよという事になりました。
まるで東南アジアのお土産やさんで行うような交渉術での再上場となりましたが、

さすがに400万では欲しい人がいたのか複数人に競られてしまって。

ただ500万以上でも買うつもりだったので頑張って何とか税抜470万で競り落としました。やった!!

実はフォーウィールドライブ産駒は以前に重賞馬のドライブアウェイをアンダービッダーで落とせなかった悔しさがあったので、是非当クラブで導入したかった種牡馬なんですよね。

見ての通り完成度の高そうな馬で、この馬は軍師厩舎に入厩させて来年のエーデルワイス賞戦線に向けて早期デビューを目指して頑張ってもらいます。

フューチャーポップの2025

この馬は朝の一斉展示で見ていて、小さいけど付くべきところにしっかり筋肉が付いていて良いと軍師が話していた馬。
ダノンレジェンドは、結構小さい馬でも走るので、安く買えるならいいかもしれないと。
実際、軍師厩舎で昨年のネクストスターを買ったスペシャルチャンスはデビュー時418kgしかありませんでした。
この馬は管囲が太く、管囲は骨量を測るバロメーターにもなっているので、これから大きくなる要素もあります。

で、この馬を競る前に、我々の席に盛岡の齋藤雄一調教師がやって来て、どうでも良い話を長々としていたら、
レポジトリー等を見るのをすっかり忘れてこの馬の上場順になってしまい、400万円で主取りに。
400万円だったら全然買おうと思ってたのですが、一旦競らずに見送って改めてレポジトリーをチェックして再上場を掛けに行く事にしました。

一応販売者にもどこか悪いところないか聞いたのですが、「体高が低いのが嫌われたんじゃないですかね~」との事。
「価格は400万円でいいですか?」と言われた時に一瞬値切ろうかと思ったんですけど、
さっきの安すぎて競られてしまったエピソードがあったので今回は400万円でそのまま出してもらう事に。
(値切らないのが珍しいのか「会田さん優しい~」と言われましたけどw)


そして案の定誰にも競られる事なく400万円で落札。やった!!
落札した後、何人か再上場を掛けに来たらしく、既に400万円で再上場掛けた人がいると言うと、
「じゃあいいや」と帰って行った人が何人かいたので、
お代のまま再上場が良いバリア―になって良かったんじゃないですかねとの事。
やっぱり今年のサマーセールはお代が安い馬は競られる傾向にあったので、
作戦が上手く嵌って良かったです。

ビートポップの2025

さて、当クラブはホッコータルマエ産駒を毎年必ず一頭は導入したいと思っており、
全種牡馬の中でホッコータルマエを一番見ていると言っても過言ではありません。
ただ、ホッコータルマエは地方競馬のリーディング種牡馬であり、どの馬主さんも狙っているため、
例年サマーセールは牡馬でまともならほぼ1千万超え。牝馬でも良い馬であれば1千万を超えてくる事も珍しくありません。
それでも牝馬ならまだ安く買えるチャンスがあると思っているのですが、
考える事は皆同じなのか、安めの価格帯の馬は某地方一口クラブ代表とめっちゃ被る。
そのクラブはオーナーズだけでなく、ファンドもやっているので資金力はウチより高い。
競ろうと思ったら某クラブ代表が入ってきて撃沈…というのがこれまで何度もあって悔しい思いをして来ました。

そして産駒のほとんどがセレクション・サマーに集約され、セプテンバーセール以降のセリでは頭数が一気に少なくなります。
そしてセプテンバーセール以降のセリではあまりまともな馬がいなくてある程度妥協しないと買えないのですが、
ホッコータルマエはそういう馬でも全然走ります。
当クラブで募集したホッコータルマエ産駒はこれまで2頭いて、どちらもセプテンバー組でセリ時にかなり小さかった(400kgを切っていた記憶)
ハッピータレイアは4口しか売れませんでしたが重賞5着、南関東B3クラスまで上り詰めて獲得賞金1千万超え。
募集価格くらいは余裕で稼いでくれました。
また、右前が多少内向しているのが嫌われたのか一声で落とせたロジータサンライズは
重賞で2着まで来てダートグレードの不来方賞(JpnII)まで出走。

セプテンバー以降の馬でもこれだけ走るのだから、サマーセールで良い馬を落としたいと心に決めていました。
牝馬なら比較的安く買えますが、1千万を超える馬もしばしばいて、この馬の前の365番の競りにも参加したものの1210万円まで上がってしまい撃沈。

しかし、この馬は前述の2頭に比べて母親の繁殖成績が薄いためか上がりが悪くなく、400万円ピッタリで落札する事が出来ました。やった!!

これだけ馬体に欠点がなく何かを妥協しないで買えたタルマエ産駒は今回が初めてなので、とても期待しています。

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以上、後編に続きます。

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