共有馬のJRAへの挑戦について

ハッピーオーナーズクラブ代表の会田です。この度本ホームページにコラムのコーナーを設けさせて頂く事になりましたので宜しくお付き合い頂ければと思います。

さて、当クラブでは打倒中央を謳っているためか、毎月の維持費の他にかかる費用として、JRA挑戦の際の登録免許税の事を気にされていらっしゃる方が多いので詳説させて頂きます。

所属馬が中央競馬に挑戦する時に、共有者が中央の資格を持っていない場合、共有者1人あたり9万円の登録免許税がかかります。

この登録免許税は、1頭持ちでも20分の1でも、共有者全員に問答無用で同じ費用がかかってしまうため20分の1の所有では少々負担になってしまうと当クラブでは考えています。例えば私以外の19人が全員一口ずつの購入で、全員地方馬主の資格しか持っていなかったらそれだけで171万円の負担になってしまいます。

また、「1年間有効」とよく勘違いされるのですが、 「申請した年の12/31まで有効」なので、例えばハッピーグリンの場合コスモス賞で始めてJRAに挑戦した時と、セントポーリア賞の時の2回、登録免許税を払っています。 (私の場合は、ジャパンカップ前に中央の資格が下りたため1年ちょっとで都合3回払ってますが・・・)

また、JRAは輸送費を出さないため、競馬場までの輸送費は自己負担する必要があります。例えば北海道から南関東で行われるダートグレード競走に出走する場合は輸送費は主催者が出してくれるのですが、東京・中山のダート重賞に出る場合は輸送費は自己負担(道営からの場合、約55万円)になります。

当クラブでは上述の理由から中央に殴り込むのではなく、基本的には地方のダートグレード競走で中央馬を迎え撃つスタイルとご理解頂ければと思います。

募集馬も、ダートに向きそうな馬をチョイスしており、活躍が見込めそうな場合はまず北海道2歳優駿、エーデルワイス賞、そして2020年より新設のJBC2歳優駿を目指していく事になると思います。

もちろん、芝が向きそうな場合比較的近場で中央馬の頭数が揃いにくい2歳時の北海道シリーズや、飛びぬけた活躍をした場合の中央重賞挑戦など、 登録免許税を払っても挑戦するメリットが大きい判断した場合は積極的に中央にも挑戦していきますが、こういった話はまずは馬が活躍する事が前提です。勝算が無いにも関わらずJRAに挑戦して共有者の負担を大きくさせるようなマネジメントは致しませんのでご安心ください。

以上、宜しくご検討の程宜しくお願いいたします。